ウクライナ危機- 続々
ロシア語公用語の撤回
前大統領ヤヌコヴィッチ氏が定めたロシア語公用語法が最高会議で政変後撤回された。
これによりウクライナ語が唯一の公用語としてウクライナでは使用される。ロシア系住民の多
数が住んでいる南部ではショックを隠せない。ロシアの国会は27日、ロシア語を話す公民には
ロシアのパスポートと公民権を与える旨を正式に発表した。
クリミヤに派遣された議員団はロシアの国会に帰還する早々、「われわれのロシア語を話す兄弟達は支援
を望んでいる。われわれは援助の手を差し伸べ、彼らに公民権を与えよう」と高らかに宣言。一本調子で
興奮した文章が羅列。つまりこれはロシア国籍を与える事により、万が一民族主義右派セクターな
どの勢力から制裁を受けた場合でもロシア国籍をもっている人間に制裁を課せば、ロシア
政府が公然と介入できることになり、利点は多い。現在、この動きがなだれをついたように見られるよう
だ。
この一方で、ショイグ・ロシア国防省は西部軍管区で軍事演習を28日から3日まで行なう事を命じた。
クリミア半島で租借しているセヴァストーポリの軍港はロシアの精鋭部隊、黒海艦隊を抱えており、この
軍港を基点に地中海、中東をパトロールする最重要地点であるが故にロシアが手放すはずは全くない。
Госдума предлагает помочь Украине российским гражданством
http://www.vesti.ru/only_video.html?vid=580563
一方、EUの方ではブリュッセルで26日NATO国防省理事会を開催。「ウクライナの領土、主権、独立
の一体性を支持すると声明文を出す。当分はこの駆け引きになるであろうが、最重要課題は、このニ、三
週間以内にIMFから資金援助(3兆5千7百億円程度)をうけないと、ウクライナ政府の国庫は空にな
り国家はデフォールト状態で、完全にアウトになる。
ロシアも天然ガス送りだしの際のバルブを緩くし、
天然ガスが多くウクライナに流れないようにすると言明。
天然ガスは4月から優遇価格をやめて、高くすると通達してきているので台所は火の車だ。このような状態でも
EUにとってメリットがあるのか?胸算用の最中だろう。
国民は長い紛争に疲れてうんざりの様子。ヤヌコヴィッチも厭だが、次に誰になろうともっと酷いのにな
るだろうとと口々に言う。当分は事態は流動的。今後何が起こるかわからない。
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