国際善隣協会 講 演 会 のお知らせ 2013.10.2
独裁国家が急に民主化に向かい始めたかのようなニュースや解説が流れています。23年間続いた軍政が「民政」に衣替えし、旧軍事政権のナンバー4だったテインセイン大統領率いる新政府が登場、確かにこの間の「変化」は目立ちます。
まず、民主化運動指導者アウンサンスーチーとの直接対話に大統領自らが乗り出しました。考慮することのなかった「世論」の反対を意識し、エイヤーワディ河上流大規模ダム開発の中止を宣言し、環境への配慮を見せました。政治囚の一部解放もおこないました。政党法を改正し、アウンサンスーチー率いるNLD(国民民主連盟)が政党登録し、選挙参加できる道を用意しました。ネット規制など検閲も緩め、ミャンマー国民が外国情報を入手することに寛容姿勢を示すようになりました。
新政権の「前向き」対応に、日本・海外メディアが期待を込めた好意的な報道をしていることは理解できないことではありません。しかし、一方で、政府が民主化を進めるにあたって、無視できない深刻な問題があることも知っておく必要があります。
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5歳から7歳のころ、父の都合でビルマの首都ラングーンに2年半ほど住みました。1962から64年にかけてのことです。そのときの記憶はしかし、自分が幼かったこともあり、1年半住んだオーストラリアのメルボルンの思い出の影に隠れてしまいました。1977年大学1年に12年半ぶりに再訪機会を得ると、風土や住む人々の魅力に惹かれ、ビルマ語を学んでみたいと思うようになりました。
また、古都マンダレーで、アジア・太平洋戦争期にビルマに侵攻してきた日本軍と一緒に組んで英国植民地軍と戦ったというビルマ人男性と出会い、その方の経験談や日本語力に新鮮な驚きを覚えました。きっかけとなって、ビルマの近現代史に興味を抱くようになり、卒論で日本占領期のビルマをとりあげ、高校世界史教諭(2年間)を経て大学院に進学、ビルマ研究に取り組むようになりました。
1910-40年代を中心としたビルマ・ナショナリズムの思想や行動と、対英・対日関係です。関連して日本占領期の政治変動と後の激動のなかで苦難と直面した英系ビルマ人についても研究しています。独立後のビルマに関し、現代政治や民主化指導者アウンサンスーチーの思想、そして少数民族問題を含め、研究を続けています。 (ネットより)
ご友人等お誘い合わせご参加下さい。
◆テーマ: 「 戦後の日本ビルマ(ミャンマー)関係史から何が見えるか 」
◆日 時 : 2013年 10月 10日 (木)14:00 ~ 注意: 木曜 です
◆講 師: 根 本 敬 氏 上智大学教授
著書 『根本敬『ビルマ独立への道―バモオ博士とアウンサン将軍』彩流社、2012年
『根本敬『抵抗と協力のはざま―近代ビルマ史のなかのイギリスと日本』岩波 2010年
◆場所 : (一社)国際善隣協会 5階 会議室
東京都港区新橋1-5-5 TEL:03-3573-3051
JR新橋駅銀座口から3分、東京メトロ銀座線新橋駅1 番出口 から1分
外堀通りの野村證券と三井住友銀行の間の小路を左折し、突き当たりの
魚料理「さかなのまんま」がある「国際善隣会館ビル」の5F
http://www.kokusaizenrin.com の「交通図」をご参照
◆参加費 : 500円 学生無料
協会員以外の方のご参加は、原則 氏名、所属、メールアドレスのご連絡を希望します。(出席通知は、多少不確定でもお送り下さい)メール:fukutomi@kokusaizenrin.com (事務局)03-3573-3051