国際善隣協会講演会- 50年代都会生まれの世代、歴史にもまれた人生観
1949.10中華人民共和国が成立、1950~59生まれは流行語で「50後」という。
「50後」世代の少年・青年たちは、うち続き発動される政治運動の中に巻き込まれ、目で見、身で感じた厳しい人生経験は、相当に特異なものだったと言えよう。
「上山下郷(都市戸籍から田舎や建設兵団に移され、長期に思想上の再教育を受ける)」を運命づけられる。
私もそうであった。彼らは夢の実現どころか、中学校、高校での勉強もできなくなり、大学への進学チャンスも絶望的、聖人になれば「晩婚晩育」、「産児制限」政策を受け容れざるを得ない中で生き抜いてきた。その中で彼らなりの人生観、価値観が形成しつつ、精一杯自己奮闘してきた彼らの精神、根性は今見ても賞賛すべきものと本当に思う。
現在、中央、地方の政府幹部に「50後」が相次ぎ出現し、大学や研究機構でも「50後」は10年前からすでに管理職や研究の主役になっている。もちろん「50後」の中には、時代の苛酷な影響により、事業の成功どころか、夢の実現に恵まれず、「下崗xiagang(一時帰休)」され、抱いた志が永遠の夢の中の記憶になってしまう人も多数に上る。しかし、感心することには、彼らは気抜けはしない、それぞれの人生を自分なりの方式で充実して過ごしている。これこそ「50後」であると私は思う。
今回、幼時から大学キャンバスに生まれ、育てられてきた「50後」人間である私の体験の紹介を通して、この世代の人生観、価値観形成の要因を理解して頂こうと思います。
皆様お誘いあわせのうえ、ご来聴をお待ち致します。
ー記ー
◆テーマ:「 50年代、都会生まれの世代、歴史にもまれた人生観 」
◆日 時 : 2012年12月14日(金)14:00~15:30
◆講 師: 陳 端端
中国厦門(アモイ)大学外文学院教授、副院長
1956年生;現在(1年間)、東京大学外国人客員研究員
研究方向:比較文化学;社会言語学
兼職:中国教育部外国語教育委員会日本語教育分会委員
中国日本語教育研究会 常務理事
学位:博士(文学)
研究著書:≪意識と表現≫(2010.12)
≪言語、文化と認識≫(2003.6)
◆場所 : (一社)国際善隣協会 5階 会議室
東京都港区新橋1-5-5 TEL:03-3573-3051
JR新橋駅銀座口から3分、東京メトロ銀座線新橋駅 1 番出口から1分
外堀通りの野村證券と三井住友銀行の間の小路を左折し、突き当たりの
魚料理「さかなのまんま」がある「国際善隣会館ビル」の5F
http://www.kokusaizenrin.com の「交通図」をご参照
◆参加費 : 500円 学生無料
協会員以外の方のご参加は、原則として 氏名、所属、メールアドレスのご連絡を希望します。
(出席通知は、多少不確定でもお送り下さい)
メール:fukutomi@kokusaizenrin.com (事務局) 03-3573-3051
陳端端履歴
*生年月日:1956年7月23日*出身地:中国アモイ市
*学位:博士(文学) *職位:教授;副院長
*兼職:中国教育部外国語教育委員会日本語分会委員
中国日本語教学研究会 常務理事
*履歴:
1963年7月 厦門大学幼稚園卒業
1963年9月~1969年7月 厦門演武小学校
1969年9月~1972年7月 厦門第三中学校
1972年9月~1974年7月 厦門第三中学校高校部
1974年8月~1977年2月 泉州市南安県石井人民公社上山下郷
1977年3月~1980年2月 厦門大学外文学院日本語科学部生
1980年3月~1995年12月 中国国立華僑大学外国語学部教師
1996年1月~今現在 中国国立厦門大学外文学院教師
研究暦:
2000年2月~2000年8月 京都大学外国人客員研究員
2006年10月~2007年8月 大阪大学外国人招聘研究員
2012年7月~2013年1月 東京大学外国人客員研究員
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