今再生エネルギーは?

脱原発運動が喧伝され、エネルギー問題が焦眉の的だが、再生エネルギーも当面は期待しているほど残念ながらはかばかしくないようだ。ロシアの原油生産も2016年頃から低下して行くのではないかという識者の憶測もあるようだ。プーチンもロスネフチの国営化から民営化への移行で財政的基盤を失うことにより、世論の声も一層圧力を増してきているのが現状だ。

原発以外の再生エネルギー生産の現状について 国際エネルギー機関(IEA)チーフエコノミスト、エドワード・L・モース/シティグループ・グローバルマーケット マネージング・ディレエクター(フォーリン・アフェアーズ2012年1月)の記事を記して おく。

仮に脱原発が世界的な流れになれば、何がどう変わるのか。原発施設の停止による電力生産の減少分は、 主に再生可能エネルギー、天然ガス、石炭を用いた電力生産で埋められていく。この場合、石炭と天然ガスへの需要がさらに高まり、当然、価格は上昇する。エネルギーミックスの多様性も低下し、二酸化炭素排出量が増大 する。各国政府は、ドイツ政府のように脱原発を求める市民の声に耳を傾ける必要があるが、(環境とエネルギーという)国益からみた構造的な必要性にも配慮 する必要がある。というのも、現状では、地球の気温が6度上昇する軌道にあるからだ。さまざまな地球温暖化対策の議論が行われているにも関わらず、この事 実は変わらない。実際、2010年には二酸化炭素排出量は史上最大レベルへと達しており、現状が何も変化しないとすれば、2017年には地球の気温上昇を 2度に抑える機会は永遠に失われてしまう。しかも、各国政府は、クリーンエネルギーのための予算を財政赤字問題に対処するために充当しつつある。これまで 再生可能エネルギーを積極的に推進してきたヨーロッパの主要国も、再生可能エネルギーへの補助金を打ち切りつつある。・・・・

以上が識者のEU関係の記事だが、最近米ではシェールガス、シェール石油の開発が目覚ましく、アパラチア山脈の麓でだいだい的に開発されているようだ。しかしガス採掘の際に固い岩を破砕するために高圧の破砕流をながすため重金属が飛び散るなど環境汚染のマイナスも見逃せない事実。開発にはいくつかのクリアするべき点が含まれている。

<iframe width=”420″ height=”315″ src=”http://www.youtube.com/embed/SfKPVy8WRVI” frameborder=”0″ allowfullscreen></iframe>

 

6月 10, 2012

Posted by:

Category: 政治・経済

Tags:

Comments

No Comments

Leave a reply


Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/users/1/main.jp-kazan-glocal/web/wp-includes/script-loader.php on line 2678